○月×日晴れ。
北東の風。やや湿度高し。
イタリア、朝からナンパ。発見後、拘束、強制的に家へ返す。まったく油断も隙もない。少し目を離すとすぐサボるはナンパするはなんか変なことするはで結局一日半径8メートル以内で始終フォローに当たる。疲れた。だいたいあいつは(以下省略)なぜか日本に「あの子がご迷惑かけます…」と言って茶を貰う。…あの子って誰のことだ?
それにしても今日はすこぶるの機嫌が悪かった。
***
「いったいどうしたんだ?」
「…別に。」
「別にってことはないだろう、そんな顔をして。」
「別になんでもありません。」
「…。」
「…。」
「なんでもないことはないだろう、そんな顔をして。言いたいことがあるなら「あードイツドイツー!ちゃんもいるー!聞いてー!俺さっきさーすっごいもの見つけたすっごいんだよほんとすっごいの!」
「あーわかったわかった筋道を立てて離せ。」
「あのね!朝起きて歩いてたらこうガーッ!て来てバーッってなって!」
「…。」
「ふむ、なるほど。それで?」
「それでそいつがこうなって…!」
「ほう。興味深いな。」
「…ドイツのあほたれ。」
「ちゃん?」
「?」
「ああーっもう!…ドイツなんてイタリアと仲良くしてりゃいいじゃないですか!」
「はあ!?おい!」
「ドイツのばーか!ばかばーか!嫌いだああああああああ!!!」
「おい!……あいつそんなにイタリアのこと好きだったのか?」
「…うわあ、ドイツ…。(ちゃんかわいそうごめんね!)」
「?」
***
まったくイタリアといいといい何をかんがえているのかわからん。
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