ずっと遠くのいつもの丘の上で、ゴドリックは調子っぱずれの歌を歌っていました。
とっても音痴で、思わずわらってしまうくらいです。
私は緑の草の上を踊るように歩きました。
いちにいちに、こころのなかでかぞえながら。
「ゴドリック! 」
私が呼ぶと、ゴドリックはやっと下手な歌をやっと止めます。そしてこっちをみて顔中いっぱいに二カッとわらって手を振ります。
私は歩くのをやめて、すこしはしりました。
「こんにちは、ゴドリック。」
「こんにちは、。」
この緑青のかわいらしい丘は、いつも琥珀色の昼に満ちているので、いつだってこんにちは、なのです。
HELLOMYDEARFRIEND