リーマス。 最期に私は、君に身勝手な贈り物をしようと思う。 はるかな空の彼方に、君が棲むための星を買った。 月によく似て、しかし月ではない。 そんな大きな衛星の傍らに浮かぶ、君の星。 紫水晶の峰々、柔らかな丘、果てに立つ灯台、淡い光の花畑、 優しく囁く緑の梢、滑らかに澄んだ水。 すべて、すべてが君のものだ。 ともだちも乗れるだけの、銀のロケットも用意した。 そうして私は、遥か遠い地球の土の下から、 おたんじょうびおめでとうを、 幾千、幾万、幾億の夜も君に繰り返して。 >>about this site >>title of March 10 >>story of a star : side her >>story of a star : side him >>send mail >>special twitter new0310 更新履歴 |
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