リーマス。
最期に私は、君に身勝手な贈り物をしようと思う。
はるかな空の彼方に、君が棲むための星を買った。
月によく似て、しかし月ではない。
そんな大きな衛星の傍らに浮かぶ、君の星。
紫水晶の峰々、柔らかな丘、果てに立つ灯台、淡い光の花畑、
優しく囁く緑の梢、滑らかに澄んだ水。
すべて、すべてが君のものだ。
ともだちも乗れるだけの、銀のロケットも用意した。
そうして私は、遥か遠い地球の土の下から、
おたんじょうびおめでとうを、
幾千、幾万、幾億の夜も君に繰り返して。















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